■□■ なぜ今、電化厨房なのか?■□■

ここ数年、PL法 の施行や、O-157などの食中毒事故により、食品の安全性に対する関心が急激に高まっています。
そこで注目を集めたのが「HACCP(ハサップまたはハセップ)」と呼ばれる衛生管理システムです。1996年4月には当時の厚生省(現厚生労働省)から、院外調理に対する衛生ガイドラインが通達されています。
そこでHACCPをもっとも効率よく導入できるシステムとして、科学的な衛生管理に優れた電化厨房が注目を浴びているのです。
HACCPとは、「Hazard Analysis Critical Control Point」の頭文字をとったもので、「危害分析重要管理点」と訳されます。
元は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙食開発チームが生み出した、食品の安全・衛生管理のシステムです。食中毒予防の3原則「菌を付けない」「菌を増やさない」「菌を殺す」を完璧に行うことが、このシステムの基本となります。
O-157事件でHACCPのシステムが予防策として大変有効であると評価され、これを機に当時の厚生省(現厚生労働省)が、病院給食や院外調理施設においてHACCPシステムが食品衛生の中核をなすと、位置付けています。
現在も農林水産省では、JAS(日本農林規格)対象品目に、また文部省では学校給食にHACCPの導入を求めていく方向にあります。
電化厨房の特徴として、「4つのC」という概念があります。

■クール
調理中に炎が出ないので室内の温度上昇が少なく、室温を常時一定以下に保てる。
■クリーン
燃焼がないので、二酸化炭素等の排出が少なく、安全で快適な環境を実現できる。
■コントロール
温度と時間のデータに基づくマニュアルによって、食品を安全確実に加熱調理できる。
■コンビ二エンス
煙や油煙が少ないので、床は水洗いの必要がなく衛生的で機能的なドライフロアーが可能に。

電化厨房ならではの「クール&ドライ環境」と「温度と時間(T・T)管理機能」により、
HACCPシステムが実現できるのです。

電化厨房には燃焼式厨房にないさまざまな優れた特性があります。
それをわかりやすく表にまとめてみましたので、ぜひ比べてみてください。


マーク例:優れている 良い 劣っている
 
電 化 厨 房
燃 焼 式 厨 房
比較項目
評価
コメント
評価
コメント
安全性
・立ち消えの心配がない。
・火を使わないのできわめて安全性が高い。
・地下街、高層ビルなどにおいても、裸火規制の対象となりにくい。
・立ち消え等の心配がある。
・不完全燃焼の恐れがある。
・地下街、高層ビル等において、裸火規制を受けやすい。
衛生面
環境面
・高効率な熱伝導であり、室内への熱放射が少ない。
・空気を汚さず、フードや壁面などの汚れも少ない。
・鍋底や機器が汚れにくい。
・厨房のドライ化が容易にできる。
・燃焼排気により、室内の温度が上昇する。
・燃焼排気により空気が汚れる。
・上昇気流による油煙等の対流のため、室内が汚れやすい。
・鍋底や機器が汚れやすい。
制御性
・タイマー、温度センサーにより時間管理、温度管理が容易で、調理のマニュアル化が可能である。
・経験や勘に頼る場合が多く、一般的に制御性が劣る。
加熱性能
・電磁誘導式は極めて立ち上がりが早い。
・立ち上がりが早い。
・シーズヒーターは予熱が必要で、かつ余熱もある。
・風など外気により炎が逃げる場合がある。
熱効率
・80%前後と高い。
・50%前後と低い。
耐久性
メンテナンス
・一般的に長寿命である。
・機器の掃除が容易である。
・バーナー等耐用年数は短い。
・火口の掃除が面倒である。
機器価格
・一般的には、燃焼機器に比較して高価である。
・電気機器に比較して、安価である。
運転費
ランニング
コスト
・水道代、空調・光熱費など総合的に見ると、ランニングコストの軽減が期待できる。
・従業員の労働時間の短縮等が図れる。
・電化厨房に比べて、ランニングコストの軽減が期待できない。





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